鍼灸ってどんなもの?

鍼灸

鍼灸って知っていますか?

知らない方も、なんとなく知っている方も居るかと思いますが、なるべくわかりやすく書いていこうと思います

鍼灸とは

鍼灸(しんきゅう・はりきゅう)とは「鍼とお灸を使い、人体へ刺激しその人の元々もった自然治癒力を高め体の不調を改善していく治療法」です。

起源は中国にあり、漢方とともに東洋医学・中医学という考え方で体を治療していきます。

少し詳しい話をすると、東洋医学のなかには「気・血・水」という3つのものが体内を巡っているものと、五行(または五臓)と言われる体の働きを大きく5つに分ける、とされています。
そのバランスが崩れることによって体の不調が出ると考えられているため、そのバランスを整える=治療、とされています。

日本は病院、薬など西洋医学の考え方が主流となっており、病名や症状に対応する治療となっているため、根本的な考え方は違っています。

最近では、病院でも漢方を処方したり、病院併設の鍼灸院も増えていたりとだんだんと一般の医療として普及、不調改善に一役買っているのではないかと考えます。

東洋医学的な考え方と、西洋医学的な解剖学(筋肉、神経、内臓など)・生理学(体の働き、ホルモンなど)の考え方を取り入れながら施術する事が出来るのは、鍼灸の強みです。

鍼灸ってなにに効くの?

症状としては、肩こり、腰痛、頭痛、神経痛、自律神経の乱れからくる症状、不眠、疲労、不妊、美容、うつ病など多岐にわたります。

鍼灸の施術をすることによる、血流改善、免疫細胞の活性化、鎮痛作用(痛みを抑える)、自律神経を整える、などの効果があるとされ、様々な体の不調に対して効果が期待できます。

特定の病気、疾患に対して効果があるともされているので専門の治療院もあるくらいです。

いろいろな症状に効果は期待できますが、それぞれの施術者によって得意疾患があるので一度問い合わせてみるのが良いかと思います。

鍼灸って痛いの?熱いの?

鍼は「殆ど痛みは感じないか、少しチクっと痛みは感じるくらい」

お灸は「施術の仕方によっては熱いものもあるし、熱く感じない暖かい程度の物もある」

という感じです。

鍼には「響き」という感覚があり、その感じが人によっては「痛い」と感じることもあります。

また、鍼は注射のようなイメージをされる方がいますが、そこまで太い針を使うことはありません。
髪の毛ほどの細い鍼を使用する事で痛みを極力出ないように施術や、刺さない鍼を使用する人も増えているので痛いと思うような鍼は減ってきています。

お灸は「お灸を据える」という言葉があるくらい熱かったですが、今は台座に乗ったお灸や、火を使わないお灸、肌に直接乗せないお灸など様々なお灸もあり、暖かいと感じる程度のお灸が増えています。

施術者の考え方と施術の仕方、受ける側の感受性、体の状態により、痛い・熱いと感じることも、痛くない・暖かいと感じることもあります。

鍼灸のイメージ

昔は、はり・きゅうは痛いもの、熱いもの、というのが当たり前でした。
中国では痛い・熱いのが効いているというのがある様で、日本で施術がされ始めたころにもそうであったために「痛い・熱い」というイメージから怖さに繋がったのではないかと思います。

今の鍼灸は、痛みの少ない鍼を使用したり、熱すぎないお灸を使用することで、痛くない・熱くない施術も増えており、受けやすくなっているのではないかと思います。

響きってなに?

響きは、ツボに当たったり、悪いところに当たると出るといわれています。

鍼をした時の独特の感覚で、「ズーン」とした重い感じ、「ビリっ」と電気の走る様な感じ、「ピクッ」と筋肉が動く、など受ける方によって様々な表現をされます。

独特の感覚のため、好まれる方も、好まれない方もおり「痛い」と感じる方もいます。

響きがあると効果は出やすくなる気がしますが、出なくても効果はあると個人的には思います。

響きが苦手と感じる方は、刺激量を調整してくれる鍼灸院や、低刺激での施術をする鍼灸院が良いと思います。

鍼灸施術後の副作用・危険性はないの?

内出血

鍼をすることで内出血が起こる場合はあります。これ自体は長いと1週間くらい残ることもありますが特に問題はありません。

やけど

お灸は火を使うので、やけどの危険性は出てきてしまいます。0にはなりませんが、熱さを無理して我慢しなければ可能性としては限りなく低くなります

好転反応

施術を受けると反動として、体がだるくなったり、眠くなったり、筋肉痛のような感じあったりと「好転反応」と呼ばれる反応が起きます。

自分の体を治すために、体の循環が変化し治癒に力を使うために起きてしまいます。

個人差はありますが、半日から長いと数日続く人もいますが、この反応の後に体が楽になったと感じる方が多いです。

気胸

肺に穴が空くことを気胸といいます。
危険性という点では過去にそういった事故もありました。鍼を背中や胸に深く刺すことで起きてしまいますが、細心の注意を払って施術しているので可能性という点では限りなく低いものとなります。

料金はいくら位かかるの?

自費診療では1時間で5000円~10000円程度が多いのではないかと思います。

住んでいる場所、施術時間、内容などによって様々です。

保険診療もありますが、お医者さんの同意書が必要となります。
1回施術は短くなってしまいますが、料金が安く済むので通いやすいというメリットがあります。

鍼灸院によっては保険を使った診療を行っていないので問い合わせが必要です。

鍼灸に関する疑問・質問

鍼灸の説明として、気になる点を書いていきました。

ここに書いてあること以外で気になることや疑問に思ったことなどがあればお気軽にお聞きください^^

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